
今回は2017年にNISA枠で買い付けた株が、来年5年たつと思うのでどのようになるか調べてみました。

NISAとつみたてNISAの違い

NISAとは

ざっくりいうと・・・毎年120万円を上限に最長5年間、新規購入株式の配当や譲渡益が非課税になる制度です。
つみたてNISAとは


ざっくりいうと・・・毎年40万円を上限に最長20年間、投資信託の購入で得た利益にかかる税金が非課税になる制度です。
NISAの「ロールオーバー」って何?
ロールオーバーの仕組み
ロールオーバーは、非課税期間の5年経過後も引き続き翌年の非課税投資枠を活用し、さらに最大5年間非課税で運用できる仕組みです。ロールオーバー前の5年を合わせて最大10年間非課税で運用することが可能となります。例えば、2015年にNISAを始めて2019年末に非課税期間が終了する場合、ロールオーバーを行った場合には2024年末まで非課税での運用が可能です。
同様に2016年・2017年・2018年の投資についても、それぞれ2021年・2022年・2023年にロールオーバーを行うことで、2025年末・2026年末・2027年末まで非課税での運用が可能となります。
5年後の株価が上がっていた場合
例えば、70万円で購入した株式が90万円になっていた場合。プラスになっている20万円はすべて非課税で、あと5年間継続することが出来ます。配当金についてもそれまで通り、非課税で受け取ることができます。その場合証券会社へ書面の提出が必要です。証券会社からお問合せがありますから、忘れないようにしましょう。
ロールオーバーした年の枠を使えます。120万円-90万円=30万円となります。30万円分の追加購入ができます。NISA口座なので株式でも投資信託でも追加購入ができます。
そして、120万円の投資元本が180万円になっていた場合でも、NISAの限度額120万円を超えていますが、全額そのまま継続することができます。
11年後には一般口座か特定口座に非課税で全額を移すことができます。5年後の手続きだけ忘れないようにしてくださいね。
5年後の株価が下がっていた場合
70万円で購入した株式が50万円に減っていた場合、マイナス分20万円はその年の一般口座の株式等の売却益と損益通算はできません。そのまま50万円が次の投資元本となります。10年後最初に投資した70万円を超えていればよいのですが、60万円でしたということもありえます。この場合50万円の投資元本でスタートしたことになりますから10万円のプラス分が非課税ということになります。最初に出した金額で考えると元本より減ってしまった時には、NISA口座に入っているものは、非課税にはなりますがマイナス分を見てくれません。他のプラス分と損益通算されないことは覚えておいてください。

私の場合今はつみたてNISAに変えたのでロールオーバーはできません。
5年後の方法は3つある

5年を迎える時のNISAの結び方は大きく3つあります。
1つ目
何もせずに置いておく方法。この場合、通常に課税がされる特定口座や一般口座に移管されます。注意が必要なのは、例えば2014年当時、10万円で購入していた銘柄が、2018年末の移管のタイミングで8万円になっていた場合、取得額が8万円に更新される点です。
2019年以降、価格が10万円に戻って売却した場合、差額の2万円が課税対象の利益となります。年末の評価額が12万円など上がっている場合は、取得額も12万円に更新されるため、2019年以降課税対象となるのは12万円よりも高く売却できた場合となり有利ですが、下がった価格で課税口座に移管されるのは不利になります。
2つ目
上記を避けるため、年末を迎えるまでの間に利益が出るタイミングで売却をしてしまう方法です。非課税口座のため、利益に課税されず運用を終わらせることができます。
3つ目
ロールオーバーを利用するという選択肢です。ロールオーバーとは、他の年度の非課税枠を使って現在非課税で運用している商品の保有を延長する方法です。例えば本来であれば2019年に新たに発生するNISAの枠120万円を使って、2014年から保有している銘柄を受け取り、運用を続けるイメージです。
なお、つみたてNISAの口座で2014年からの保有資産を受け取ることはできません。2018年につみたてNISAを始めた人で2014年分のロールオーバーを希望する場合は、2019年はNISA口座を選択して開設する手続きをとる必要があります。例年、翌年のNISA口座開設手続きは10月頃に始まることが多いです。
ロールオーバーを行う場合、事前に金融機関に申請をする必要があります。
秋~年末を迎えるまでに、どの銘柄をそのまま課税口座に移すのか、年内に売却して利益確定するのか、考えておきたいですね。
まとめ

私の場合は、つみたてNISAに変更してしまっているので、ロールオーバーはできないためそのまま特定口座への移管となるようです。
買い値より下がっている場合は年末に売却しようと思います。
※2021年7月現在の情報です。直近の情報やもう少し詳しくお調べになりたい方は金融庁などのHPでご確認ください。
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